おいしい泡盛、通(つう)がおすすめする5つの飲み方とは

泡盛は何故おいしいのかわからない?
飲み方がわからない
身近に泡盛がなく、初めてお土産でもらったり、沖縄観光で居酒屋に入って飲む機会ができた場合、どんな飲み方がいいのかわからない人が多いようです。
筆者が福岡に行った時のこと、季節は秋、隣に座ったビジネスマン2人が泡盛のボトルをキープして飲みはじめました。
泡盛のお湯割り、しかも梅干し入りです。
殆どの沖縄県民は泡盛を飲む場合「水割り」です。
お湯割りは、あまり見たことがなく、しかも梅干し入りでしたので、沖縄県民がこの飲み方を見るととても違和感があることでしょう。
これは、典型的な「焼酎」の飲み方です。
確かに泡盛も焼酎の一種ですが、飲み方を間違えるとせっかくおいしい泡盛の「酔い」を楽しめないかもしれません。
臭いがきつい?
確かに泡盛は「麹」の匂いに強弱はありますが、飲むときに泡盛独特の「匂い」がします。正直東京出身の筆者にとって初めて口にした「泡盛」は今まで経験のない独特の「匂い」でした。
しかし、この「匂い」に慣れるとどんどん「匂い」にのめりこみ、今ではもっと強い「匂い」の泡盛を飲みたいということになりました。
ただ、今の泡盛はどんどんマイルドになり、「匂い」が弱くなってきているような感じがします。
このマイルド感が若い人にも受けるようになり、口当たりがよく後術しますが、「泡盛マイスター」の出現でさらに泡盛を好む人は増えることでしょう。
古酒は酔いが早いのでは?
泡盛の「古酒」というと度数が相当高いのではと思われがちですが、あまり度数が高すぎても「古酒」ではありません。
泡盛の表示に「古酒」と書かれているもののほとんどが30~43度です。43度というとウイスキーがありますが、実際はウイスキーほど酔いが回るのは早くない気がします。
これは個人差があると思います。
また、古酒の量にもあるかもしれません。
本当かどうかは定かではありませんが、「泡盛は二日酔いにはならない」と沖縄で働いていた当時上司に言われたことがあります。
ただ、そう思ってたくさん飲むとやはり二日酔いになりました。
今でも嗜む程度においしい泡盛を飲んでいますが、酔いはほかのお酒に比べ遅い感じがしています(筆者の感想)
透明ボトルとブラウンボトルの違い
最初に言います。中身は変わりません。同じ銘柄で同じ度数であれば全く同じ泡盛が入っています。
「瓶」は環境にやさしいのです。透明の瓶の泡盛、ブラウンボトルの泡盛などは、何度も空き瓶が使え、しかも割れてしまってももう一度溶かして瓶だけでなくほかのガラスの材料にもなります。
余談ですが、透明の瓶は溶かして同じ透明の瓶を作ることができますが、ブラウンボトルの瓶は透明にはなりません。しかし、溶かして再びブラウンボトルに作り上げることは可能とされています。
ただ、薬品の入っていた瓶に関しては溶かして再生することができず、全てごみになるそうです。
そして泡盛メーカーのすごいところは「環境」にやさしいことです。
それは、泡盛の瓶は殆どが「リターナブル瓶」なのです。
リターナブル瓶は、飲み終わった後再び洗浄して何度も使うことで生産コストを抑え、ひいては地球環境にやさしいというメリットがあります。
昭和の時代は、瓶のほとんどがリターナブルでした。しょうゆも酢も何もかもがリターナブル瓶を使い、当時は環境云々をあまり考えていなかったかもしれませんが、環境問題の高まりで、こうしたリターナブルが見直されてきており、まさに泡盛は「先取り」とも言える存在です。
泡盛のメーカーは違う銘柄でもボトルにはメーカー名やブランド名はありません。つまり泡盛のメーカーはリターナブル瓶をうまく使ってコストを抑えているようです。
ただ、瓶はペットボトルのように軽くはありませんので泡盛もペットボトルが出回り始めています。ぜひ、リターナブルをこれからも進めていってもらいたいものです。
話しが横道にそれましたが、大衆泡盛は透明の瓶でブラウンボトル(一部ブラックボトルもある)は贈答用やお土産用に向いています。
どちらか目的に応じて選択しましょう。
透明の瓶はほぼ毎日嗜む、あるいは親族や友人知人と杯を交わすときなどにはもってこいです。
それに、瓶やラベルが何とも沖縄的で、昼下がり海を眺め民謡を聞きうとうとしながら水割りを飲むというのは時が止まってしまったような錯覚さえ覚えます。
原料は黒砂糖?
沖縄だけに泡盛は「黒砂糖」から出来ていると勘違いしている人は多いと思います。筆者もそうでした。
沖縄に初めて来て、沖縄独特のお酒と考えると真っ先に浮かぶのは「黒砂糖」です。
素人が故の勘違いです。
確かに「黒糖酵母」が一部で使われていますが、泡盛は日本酒と同じ「お米」から作られています。お米とはいえ泡盛に限っては「タイ米」が適しているそうで「日本米」も当然使われています。